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はりきゅうミュージアム研究員の長野 仁先生がKBS(韓国放送公社)の取材を受けました。

お知らせ

 

現在、KBSでは世界記録遺産『東医宝鑑』の著者・許浚(ホ・ジュン)に関する韓医学ドキュメンタリー番組を制作中です。

今回は許浚と同時代(16世紀中頃)の医官・金徳邦に関する調査と取材のために来校されました。

 

韓国側の古記録では、金徳邦は豊臣秀吉による文禄の役で戦死したことになっていました。

しかし本当は日本に渡り、長曾我部元親(ちょうそかべ・もとちか)に庇護されて土佐で医療活動を行い、

やがて鍼の流派として有名な雲海士(うんかいし)流の開祖として、その名を馳せたのです。

なかなかドラマティックですね。

 

長野 仁先生は本校の非常勤講師、森ノ宮医療大学大学院の教授でもあり、

医学史、主に江戸時代の鍼灸について研究をされています。

 

今回の取材チームは、韓国国立韓医学研究院(KIOM)からの紹介で長野先生に辿りついたのだそうです。

当日は、長野先生へのインタビューのほかに、はりきゅうミュージアムが所蔵する資料も撮影されました。

なかには雲海士流の流儀書のほか、『流儀控』という、江戸時代の鍼のデザイン帖もあります。

 

これは京都にあった鍼道具商・奈良弥左衛門家からご寄贈いただいたもので、1625年から1832年にわたって

様々な流派が注文した鍼の形状が記されており、雲海士流の鍼のデザインも記されているのです。

 

『流儀控』は、出版部が発行する季刊誌『鍼灸OSAKA』の110号から112号の口絵に全頁掲載されています。

雲海士流の鍼は111号でご覧いただけます。

https://www.morinomiya.ac.jp/book/shinkyu-osaka/0111.html

 

さて、KBSの番組の放送予定日は7月末か8月初旬だそう。どんな番組になるのか、とても楽しみです!

 

 

 



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