精油はこのようにして私たちの心と身体に働きかけます。
- 鼻から脳へ
- 精油の芳香分子は、鼻の奥にある嗅上皮の粘膜に付着し、その情報が嗅神経細胞を経て脳の嗅球へ、さらに大脳辺縁系から視床下部へと伝えられます。視床下部へ伝えられた情報は「自律神経系」「内分泌系」「免疫系」へと作用し、私たちの心身にさまざまな影響を及ぼします。
- 肺から血液中へ
- 芳香分子は鼻・気管・気管支を経て肺胞に取り込まれ、肺の粘膜から毛細血管を通じて血液中に入り、全身へ運ばれ各組織に作用します。吸入した精油成分は約5分後には血液中に含まれて運搬されることがわかっています。
- 皮膚から血液中へ
- 精油成分は分子量が小さく、容易に皮膚から吸収されます。毛穴や汗腺からも吸収され皮下組織へと浸透し、毛細血管やリンパ管を通じて体内に入った成分は血液中に入り、全身へ運ばれます。成分の吸収速度は分子量の大きさによって異なりますが、塗布後15~20分に精油成分が血液中に含まれて運搬されます。
数種類の精油を組み合わせることで相乗効果が!
ブレンドオイルでアロマ効果をpower upさせましょう。
「もっと身近にアロマセラピー メディカルから日常まで」森 美侑紀著 “寒暖の差に負けない身体作り”より抜粋
- 免疫強化、抗ウイルス、抗菌、抗炎症作用のある精油
- ●ティートリー ●ユーカリ ●ラベンサラ ●ラベンダー ●ローズマリー・シネオール ●ニアウリ ●タイム・リナロール ●カモミール・ジャーマン ●クローブ ●パルマローザ ●フランキンセンス ●ペパーミント ●ミルラ ●ローズウッド
これらの精油を2~3種類組合せ、芳香浴や吸入、うがい、
アロマバス、トリートメントとして活用しましょう。
※精油は、植物の芳香成分を凝縮したものです。100%天然だから安全ということではなく、なかには刺激の強いものもありますので、必ず事前に注意事項を確認し、安全に楽しくアロマセラピーを行いましょう。
妊娠中や病気療養中の方は特に注意してください。